書の「極意と技」を身につけるには先人の残してくれた多くの「知恵と遺産」を学ばなければなりません。
しかし、その多くの「遺産」(古碑や法帖)は長い年月とともに風化し磨滅し当時の精彩は失われてしまいました。
僅かにとどめている「文字」の造形や文意を頼りに様々な研究がなされていますが、明快な答えなどどこにも
ありません。歴史や遺産を学びながら「文字」の進化を追求する事は必然ですが、風化し、磨滅して精彩が
失われてしまった古代の遺産に現代の我々が息吹きを注ぎ込む事が出来るとしたら、長い時間眠り続けていた
「古碑・法帖」の魂は再び鼓動を打ち始め、覚醒し、脈々とした燦然と輝く格調高い文字に蘇る事でしょう。
壮大な古代のロマンを追求しながら「文字」の変遷を飛雲流に解説してみたいと思います。
古代に創造された英知に現代人の息吹きが注ぎ込まれれば「文字」は蘇る。